昨年別れたガイジンの彼が結婚したと、
風の噂で耳にした。



今日は何もする気になれなくて、
結局、午前中からツマミを作って自棄酒。

皮肉にも、彼に教えてもらって大好きになったラム酒を
ストレートで煽っても、大して酔えない。






たしかに私は、結婚したくはなかったはずだ。

それなのに、こんなにも惨めな気持ちになって
涙が出るのは何故だろう。



私が再婚する覚悟をしていたら、
こんな思いをしなくて済んだのだろうか。

そうしたら、今でも私は
彼の隣にいて幸せそうに笑っていたのだろうか。





今更考えても無意味なことだ。
改めて失恋した気分になって、落ち込んだ。





・・・




そしていつものパターンで、
剛(仮名)に酔っ払い状態で電話をして、
剛の家に連れ込んでもらって貪るようにセックスをした。




「明日から一緒に温泉行くのに、待ちきれなかった?」

と聞かれたけれど、返事の代わりにキスをした。




剛とのセックスは、確実に深くイケるから
面倒なことを忘れてしまいたい時には
いちばん効果的なのだ、私にとっては。

終わった頃には、考えるのがバカバカしく思えてくる。
そういう意味では、剛もまた
私にとっての癒し系のオトコである。




本当は明日、車でピックアップしてもらう予定だったけど、
結局クタクタになるまで身体を重ねて
帰るのが面倒になってしまって、
今晩は剛の家にこのまま泊まって
明日の朝うちに寄ってもらってから行くことになった。




明日はいい天気になりますように。